おじさんにも生理があればいいのに
あるとき、ニュースで国会の様子が流れた時にふと思った。
おじさんにも、生理があればいいのに!
そこに映った国会議員は、男性の、おじさんというよりおじいさんばかり。
地方の市議会議員でも同様の光景がひろがる。
2017年の熊本市議では、ママさん市議会議員が、議会に子連れで行って、大バッシングを食らってたっけ。
議会はその後、乳児を連れての出席を認めないという規則をスピード採決した。
ニュージーランドなんて、同性カップルの議員の子供を、議長が子守しながら議事を進めたりするんだよ!?
そりゃ、こんな日本じゃ男女平等も進まないし、出生率も上がらないわけだ。
会社で頑張って働いても、結局結婚や出産でキャリアチェンジをするのは女性ばかり。
男女平等とかなんとか、建前はあるものの、現実として、女性がそうせざるを得ない状況がある。
結婚や出産で仕事を辞める女性は多数いるが、男性はほぼ聞いたことがない。
結果、会社に残ってえらくなるのは男性ばかり。
だからふと思ったのだ。
おじさんにも、生理があればいいのに、って。
毎月生理前には、イライラしたり、不安になったり、便秘になったり、胸が張って痛くなったり。
生理が来れば、便秘が下痢になったり、出血で貧血気味になったり。
深夜の3時に生理が来て、痛くて眠れなくなったり。
薄い色のボトムに血が染みないか心配になって慌ててトイレに駆け込んだり、夏場のナプキンの蒸れで不快になったり。
それが1週間続く。
そんな経験をしてくれたら、会社の無給の生理休暇が、せめて有給になったりしないかな、と思ったのだ。
おじさんに生理があって、女性であるだけで毎月訪れる大変な日々を心から分かちあえたら、政策も国家予算の配分も、出産育児休暇の在り方も、変わるんじゃないの?と思う。
少なくとも、名ばかりの女性活躍推進うんちゃらが、結婚もして、子育てもして、仕事もしてというワンオペ推進の結局男性にとってのみ都合のいい結果を生み出していないか、省みることはできる。
おじさんに生理があったら、生理休暇は有給でなくてもよいと会社に一任したただろうか?
おじさんに生理があったら、生理用品の消費税は10%に上がっただろうか?
おじさんに生理があったら、子育てや教育いかける費用よりもたくさんの国家予算で武器を買っただろうか?
おじさんに生理があったら、女は感情的だとか言わない、言えないはずだ。
おじさんに生理があったら・・・